その大きさは 300m2 もないだろう。遊歩道からの距離(高低差)は、せいぜい5メートル弱。規模から言えば 「湖には ほど遠い小さな池(たぶん、優しいと言っていいような)」 である。 「危ない!」 これが第一印象。フラフラっと吸い込まれてしまうのではないか、との怯えを感じた。青より藍に近い。 底に見える太い枯れ木は、吸い込まれたのだろうかと、錯覚してしまう。小悪魔のような池である。 数百メートル離れたところから始まる「ブナの原生林」。ホットした。ここは 白神山地の一角。白神というのだから、きっと神が宿っているのだろう。これ以上、人間に「来るな!」と警告しているのだろうか。 青池は「ついでに立ち寄ってみようか」程度で、訪ねたところである。事前情報を持たなかったせいかも知れないが、強烈な印象が残った。 不老不死温泉、千畳敷、サンタランド・・・観光スポットとして一定のレベルにあるが、強い印象が残らなかったのは、青池があったためだろう。
【お奨めデース】 アソベの森いわき荘 旧国民宿舎を建て替えた。これほど気配りができている公共の宿も珍しい。活け花に疎い小生でも、一流の活け方でないことは判る。たぶん 自分たちで摘んできたであろう草花が、通路や部屋に そっと置いたのだろう。 感心したのは、そのどれもに、草花の名前が書き込まれている。名のある人の活け花よりも、ジーンと胸を打つね、これは。毎日、異なった花草が活けられているのだろう。 料理もそうだし、従業員の教育もよくできている。設備の面を捉えても・・・例えば露天風呂。4ヶ所から流れ込んでいるので、どの位置でもほぼ同じ温度になっている。 女性の細やかな感性が、荘内に息づいている。たぶん、支配人か運営リーダーが女性だろう。男の感覚では、ここまではできない。いい人を選んだもんだ。チームワークも ばっちりなんだろうね。