公園のある‘馬見丘陵’は、大阪のベッドタウンとして拡大が続いている。
行政区域としては、奈良県で、香芝市・広陵町・河合町など2市3町に跨がる標高70m程度の‘東西約3km、南北約7kmに及ぶ低い丘陵地’である。
‘馬見丘陵公園’は丘陵の中央部広陵町から河合町にかけた65.3ヘクタールの広い公園。1984年に都市公園として計画決定され、現在 52.6ヘクタールが開園している。
奈良公園が円熟期の公園とすれば、ここは青年期の公園といえるだろう。奈良公園から、南南西に約23kmの地点、奈良県下では2番目に大きな公園である。
丘陵一帯は馬見古墳群のエリアで、馬見古墳群の一画にある当公園内には、右図でピンク色の部分が、その古墳である。
やまと花ごよみ2010(第27回全国都市緑化ならフェア)が、9月中旬から約2ヶ月間、開催されている。
平城遷都1300年祭の一環として、「今年は奈良で」と引っ張ってきた企画のように思えるが、いまいちパワーが感じられないのは、どうしてなんだろう。
団体・企業・市民・学校がそれぞれ花のコーナーを受け持って参加・・・と、形は整っているのだが、どう見ても『しかたがないので、お付き合い』の出展(構成)に見えてしかたがない。
これだけの不況下だ・・・極力出費を抑えたい・・・、この気持ちがおこって当然だろう。
政令都市などの花壇を見ても、‘我が街の魅力を具象化した’という情念は伝わってこない。 もっとも、見るボクの方に、感受性の劣化があるのかも知れないけれど。
バブル期のような企画(全国○○フェア)をこの時期に持ち込もうとする役所感覚には恐れ入る。
たずねた日、せっせと花の植え替え(増強)が行なわれていた。努力してるんだ・・・と感心しながら聞いてみたら、・・・なんとまぁ・・・・・「明後日、紀子さん(文仁親王妃紀子殿下)が来られるので、お通りになるところだけ、突貫で整えよ!との上からの指示で。
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