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川上村 三之公天然林 200612
『 アッ! 橋が 流されてるぅ 』
三之公天然林

奈良県の南東部、大台ケ原(台東山脈)につながる三之公天然林。吉野川・紀ノ川を経て、太平洋に注ぐ・・・・・ここは源流の森。
地域環境保全林整備事業債と辺地対策事業債
(細かいことは判んないけど)を利用して、749ヘクタールを村が買い取って、入山禁止にしてしまった。
いわば、「現代版おとめ山」。
写真は「森と水の源流館」のホームページから
昔のおとめ山は、領主さまの鷹狩など獲物の確保が目的だったけど、この現代版おとめ山・・・・・流域に住む人たちへの、清らかな水を提供するためだと・・・ちょっと「泣かせる話」ですね。

たった1本のブナの木が、8トンの保水能力があるとか。酸性雨が降っても、森を通して流れる水は、中性に浄化されているとか。すごい能力を持っているのですね、森って。
ダムを造るのか、森を蘇生するのか・・・前の長野県知事さんの話が迫ってくるようでした。

三之公天然林を買い取った「川上村」。人口2,045人
(平成17年現在:この40年間で70%減少している)、面積の90%が森林。「木曾檜」「秋田杉」と並んで三大人工美林を誇っていた「吉野林業」も、外材に押されて、衰退の一途。早く言えば、な〜んにもない村とも言える。

ボクが、この村を好きになったのは、「村おこし」なんて言葉が流行する以前から、真正面から村おこしに取り組んでいること。いまでは、村営ホテルなど珍しくなくなったが、開設当時は「無茶だ」と。全国公営施設1,510軒中初の政府登録国際観光旅館。村の情熱が伝わったのでしょうか、このホテル、黒字。各地区から視察団がくるなど、村おこしのモデルになったとか。

「匠の聚
(たくみのむら)」・・・これは、芸術家にアトリエ兼自宅を提供している。
木をベースにして、「学生交流事業“川上村木匠塾”」を始めたり、元気いっぱいに見える村だ。
この村にくると、「先見の明の大切さ」・・・そんな思いに駆られることがある。

もっとも、現実は厳しいようだ。村の動脈となるバス網、奈良交通バスは路線の一部を廃止した。


吉野川源流:水源の森 吉野川源流:水源の森 ▲吉野川源流:水源の森 吉野川源流:水源の森
▲森と水の源流館 ▲龍神の道 大滝ダム ▲ホテル杉の湯

大滝ダム・・・・・妙なことで有名になったのが、このダム。完成して試験貯水を始めたら、湖岸の白屋地区で「地滑り」が発生。大幅な改修工事が行われている。技術者風の人に聞いたら、「あと2年で完工せよとの強い指示を受けている」とのこと。このダム、ムダにならないよう・・・・・。
【関連ページ】「60からの旅(2003年5月 “大滝ダム・匠の聚”)」


何だか、得をした気分でした ・・・・・ 「大和上市駅」
冗談半分、ホンキ半分。いつかは達成したい「映画:男はつらいよ」のロケ地での記念写真を撮ってくること。
「このトンネル、寅さんのシーンに間違いなくあった!」。
駅員さんに聞いてみた。「ここでロケがありませんでしたか?」。
若い駅員さんだったためか、「知りませんね、そんな話は」。
ありました、ありました。「男はつらいよ 第39作“寅次郎物語”」


男はつらいよ 第39作 “寅次郎物語”

風の向くまま気のむくまま、一人旅を愛する寅さんが、今回はもちまえの義侠心から、なんとテキヤ仲間の遺児と子連れの旅をするハメに・・・。
父を亡くし、一人きりになった幸せ薄い少年と出かけた母親探しの旅は、ハプニングつづきの珍道中!
誘拐犯に間違われたり、高熱を出した少年の看護にあわてたり。だが、そのことが縁で旅先の宿で知り合った美しい女性と、まるで夫婦・親子のようなひとときを過ごし有頂天になる寅さん。滑稽でほほえましくも、ちょっぴり涙ぐましい物語。
第33代マドンナに、個性豊かな秋吉久美子を迎え、ますます冴えた台詞まわしの寅さんと絶妙なコンビで日本中のファンを魅了。お馴染み「とらや一家」のメンバーも元気で、ますます快調なシリーズ第39作目。
(下段の4枚の写真は、レーザーディスクのジャケットに掲載されているカットです)
全48作中、5本の指に入る大好きな作品です。レーザーディスクで何回も見ました。今回のシーンを探す際も、結局 全編を見て、涙がポロリ。
【関連ページ】「60からの旅(2006年3月 “大王崎・英虞湾を見る丘”)


【旅のデータ】
@ 西大寺(奈良) → (・ツアーのバス) → 三之公天然林 森と水の館 ホテル杉の湯(泊)
A ホテル近辺(龍神の道など) → (ホテル送迎バス) → 大和上市 → (近鉄) → 奈良


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