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美山かやぶきの里 200611
▲ かやぶきの里

「撮りにくいなぁ」・・・これが第一印象だった。茅葺きの言葉の中に、白川郷のイメージが残っていたためかも知れない。ファインダーを覗きながら、なにか別のものが混じってしまう感じが強い。

30分ほど歩いてみて、ここには「現在の生活が同居」しているためだと判った。茅葺きの棟に続いて、スレートの屋根がつながるし、温水器などが見える。
←茅葺きの棟に「今日の様式」が
茅葺きを守りながらも、今日の生活が便利になるような建物と設備が同居している。観光としての茅葺きをイメージしていると、今日が割り込んでくる。これが「撮りにくいなぁ」の原因のようだ。

民宿が2軒あったが、観光土産物屋は、府道38号線沿いの1軒のみ。集落の中には、ない。

「ここには生活があるんだ」と判ると、混じっている別のものに、興味をそそられる。茅葺きの家の方と話して見たい衝動に駆られた。しかし、どの家の扉も、固く閉まったまま。

この集落の方にとって、無遠慮な観光客や観光バスは、茅葺きの屋根と同じように「重荷そのもの」かも知れないな、と感じた。
覗き込んではイケナイ観光地。「撮りにくいなぁ」・・・それは「仕方がないな」、そんな思いになった。


かやぶきの里 美山民族資料館 かやぶきの里 かやぶきの里

かやぶきの里「北村」地区
50戸の集落。住宅32棟(うち4棟は鉄板被い)、民族資料館や店舗6棟の合計38棟がかやぶき屋根の建築。この数は、岐阜県白川村萩町、福島県下郷町大内宿に次いで、全国第3位。1993年、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されている。
地区では、「かやぶきの里保存会」を組織し、「有限会社かたぶきの里」を設立。「お食事処きたむら」、「北村きび工房」、「民宿まだた」、「お土産処かやの里」、「かやぶき交流館」 などを一体的に運営している。
(案内ちらしより)
美山民族資料館

この集落で「中に踏み込める唯一の施設」。この施設も5年ほど前に全焼し、復元されたものである。語り部のような老人が、囲炉裏の前で説明をしてくれる。
よく見ると、年数を経た柱も、新材に古色を塗ったもの。ふと、テレビのセットのような感じがするのは、そのためかも知れない。
南丹市
かやぶきの里のある美山町は、2006年1月1日に、船井郡園部町・八木町・日吉町・北桑田郡美山町が、合併して誕生した新しい市。南北に長い京都府のほぼ真ん中に位置する。
珍しいのは、市境が「4つの府県に接して」いること(兵庫県・大阪府・滋賀県・福井県)。
4つの県に接しているのは他に、岐阜県高山市と埼玉県秩父市のみ。



【旅のデータ】
@ 奈良 → (京都縦貫道路:園部IC) → 日吉町
美山かやぶきの里
かやぶきの里への直行は、丹波ICの方が便利。


← のマークをクリックしていただきますと、2006年9月(愛知県)茶臼山高原、鳳来寺につながります。