「桜100選」。1999年、日本さくらの会によって選定された『三多気(みたき)のさくら』。 資料によれば、真福院前に続く 1.5キロの参道両脇に、ヤマザクラの古木が並んで咲き誇る・・・と記載されている。 大阪・名古屋から2〜3時間の距離なのに、丹念に探したが、「日帰りバズツアー」 の案内が見られない。 2時間に1本程度のJR名松線終点の 「伊勢奥津」 から、さらにバス、奈良と三重の県境にある。市町村合併で「津市」に編入されたが、僻地といっても差し支えがないだろう。 桜の名所としての歴史古いとか。資料の通り、ヤマザクラの「古木」が続く。強い風に見舞われたら、倒木しそうな木々があちこちに。 2000年に弘前公園に旅をした。桜の季節が過ぎていたが、桜守の方々が、根の部分を掘り起こし、肥料を蒔き、整地をされていた。 弘前公園も「桜100選」の一つだ。三多気では、どのような手立てがされているのだろうと、心配になってきた。 三多気の桜は「生命力」を感じさせる。『よう頑張ってますねぇ』と、声をかけたくなる。
三多気のさくら 歴史を遡れば、昌泰年間(898〜901年)、理源大師の植樹に始まるという。奥地なので、関西・中部地方では、もっとも遅い開花時期にあたる。 観光地の風情は、まったくと言っていいほど、ない。地元の人が営む露天風の店が数軒あるのみで、レストランも食道もない。 ここでは、お弁当が必需品になる。とは言え、そんな事情を知らぬままにでかけた。奈良への県境を越えたところに「道の駅:伊勢本街道 御杖」がある。ここにはレストランとともに、日帰り温泉も併設されている。 室生寺 1998年、台風7号により倒壊した巨木が「日本最小の五重の塔」を直撃した。官庁や熱心な信者、または思い出持つ人々の寄進により、2000年に修復が完了しています。 女人禁制の高野山に対して、女性の参詣をみとめたため、「女人高野」と呼ばれ、石楠花に代表される花の寺としての人気が高い。(高野山の女人禁制は、いまは行われていない)