大滝ダムは「桜の吉野」の上流。立ち寄る2ヶ月前から試験湛水(貯水)が始まりました。8,400万m3の水が、防災(洪水対策)に、奈良・和歌山両県への水道水、水力発電等として利用される時期が近づいていました。
(奈良盆地の一人当たりの年間降雨量は全国平均の1/5) 左の完成予想図は、日本ダム協会のサイトより借用しています。
この写真を撮った数日前から、湖岸の白屋地区で 「地滑り」 が発生(地下50m付近にある緩んだ岩盤の滑り現象)補強工事のため貯水はストップ。この状況がテレビで放映される等、静かな山間の村のダムが、国会審議にまで発展してしまいました。
川上村に向かったとき、ダム問題は まだ報道されていませんでした。
匠の聚(たくみのむら)近くの芝桜が咲いたとの新聞記事を見て「快晴だ!それ行け」って。自分でもハッキリしないんですが、川上村って お気に入りの土地なんです。世帯数・人口ともに減少傾向、有名な社寺仏閣もなく、周囲は森林の過疎地域と言えるでしょうが。
ところが「村興しの熱気」を感じるんです、ここは。「匠の聚」は芸術家が定住できる地域。村営の宿「ホテル杉の湯」は、税金の垂れ流しではなく、経営的に黒字とか。たしかに
気分のいいホテルです。
この村で気分が良くなるのは、清浄な空気・静かな自然音以外に、活きている人の波動を感じる・・・ちょっと書きすぎかもしれませんが、そんな感じを持ちます。
|